Sempre per Milan

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la gazzetta dello sport のミランに関する記事をだら~っと訳すblog 

9/1 ミラン,”ダブル9”作戦

4-4-2への変更はローマを間延びさせることに成功したが,ガットゥーゾはあくまでも試合途中でのオプションとしてしか用いない.

イグアインとクトローネ.この二人のコンビがローマ戦の数分で良いプレーを見せたことから,多くのミラネーゼはこの二つの爆撃機共存を望んでいる.しかし,ガットゥーゾはゲームの最初から4-4-2でスタートさせることはしない.このフォーメーションは彼が望むようなフィールド全体を支配できるシステムではないし,今好調のボナベントゥーラのような選手の序列を下げ,果てはそもそも完全にはフィットしないシステムになるかもしれないからだ.要するに,スソ,チャルハノール,カスティジェホ,ボリーニのように攻撃に偏ったサイドアタッカーたちでは長期的に見てバランスを欠くということなのだ.しかし,タイトルレースや緊急時となれば全く話は別だ.Wyscout(スカウトのためのサイト)の二枚の写真を借りて,金曜日の夜の二人のストライカーの動きを見てみよう.

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ゴール - 84分の4-3-3から4-4-2への変更はクトローネの投入によるものだ.これは1-1のミランがローマを十分に間延びさせられていなかったので理想的な変更だった.リーグ戦初の3ポイントを悪魔たちにもたらしたゴールはイグアインとクトローネのコンビによるものだった;ゴンサロは下がってエンゾンジのミスを誘発し,パトリックは誰よりも早くアシストを読み切った.

 

動き - これらは決して偶然の産物ではない;10分間の間にアルゼンチンとイタリアの爆撃機は墜落させられることなく攻撃で絡んだ.イグアインが中央に陣取った時,クトローネは左サイドに開いた.そしてイグアインがレフェリーにむいた瞬間をついてジャロロッシ(ローマ)のDF陣に穴をあけた.写真をみればミランがポゼッションしているときに,一番前でポジションをとっているクトローネが確認できる;カスティジェホとラクサールが起点となることが多かった.これはいつでもそうなのだがカギとなったのはダイナミズムだ.どれだけ動いたかだけではなく,どのように動いたかも重要なのだ.もし”ダブル9”が正式採用されていないとしても,ガットゥーゾにとっては十分にジョーカーとなりえる余地がある.ガットゥーゾ曰く”クトローネは毒をもっている”;願わくばベンチでチームメイトを侵すのではなく敵を侵してほしいものである.

Still decentralized game on Laxalt, if Cutrone is already at the edge of the Higuain area, he shows himself further back

 

SEPTEMBER 01,2018